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2017年 「サイレントマジョリティー」 は日本社会の流行語となるか 雇用太郎

 2016年は、声をあげ始めた サイレントマジョリティー(silent majority) が世界で注目された年だった。

 例えば彼らは、サンダース現象、イギリスのEC離脱、そしてトランプ大統領誕生を生み出した。サイレントマジョリティーを「反移民」のカテゴリーで捉える人はこの3つを同列に並べることに抵抗感があるかもしれない、しかし、それは「反移民」で捉えること自体が誤りであるからである。

 サイレントマジョリティーを
●自分のことを弱者と言わない、人からも弱者と言われない弱者の存在
●常に不安を抱え、不公正や不公平に不満を抱き、しかし政治的権力をもつ組織の前にただ我慢をしてきた弱者の個人

として捉えれば、これらの現象は同列に扱うことができる。サイレントマジョリティーは
「組織もないくせに」
と軽んじられてきた個人なのである。実際、サンダース支持者の多くが撤退を残念がるも本選挙ではトランプに投票した。

 さて、日本では、2016年4月に 欅坂46 がデビューシングルとして「サイレントマジョリティー」をリリースし、オリコンのデイリー1位に輝いたものの、それはあくまで芸能の世界の話題にとどまった。1位になったのは欅坂46の魅力であり、秋元康の歌詞が注目されることはなかった、歌詞は若い人を対象にしているが、その心には響かなかった。

 もう日本では、「権力を持っている側」が「反権力」を言ったところで響かない。

 サイレントマジョリティーを掴んだ世界のリーダーたちは、「利用した」感が否めない。秋元康も「利用しよう」としたのだろうか。日本では老若男女問わず、組織にひどい目にあってきた、今あっている、今後あいそうと思っている人が声をあげることが重要だろう。2017年、日本ではそうなるような気がしてならない。「はてな匿名ブログ」に「今ある日本の政党全部死ねブログ」とかに登場するかもしれない(笑、それとももう登場しているだろうか)。

 何がきっかけとなるかはわからない。年金支給年齢の引き上げ、海外への100兆円のばらまき、大学入試の「人物重視」。それ以外にも要因はたくさんある。なお 「人物重視」 は社会階層を固定化させるという芦田宏直のタイトル(新潮45)はその通りだろう。

 欅坂46「サイレントマジョリティー」の替え歌がはやるかもしれない。欅坂46は、ナチス似の服装で物議をかもしたが、跳ね返した感がある。実際、あの服装を「ナチスの軍服に似ている」と判断することは日本人にはまず無理だろう。私もネットニュースで見たが「これは警察官の服装では?」と思った。大戦とは関係がない海外映画で、何度か見たような覚えがある服装である。確か映画「エネミー・オブ・アメリカ」でもジーン・ハックマンが警官を偽装した時に似たようなものを着ていたような気がする(未確認)。鷲のマークが決定的と言うが、それはなかなかわからない。

 2017年は、日本でも変化が訪れる年になるかもしれない。鍵を握るのは 「サイレントマジョリティー」 だ。自民党1強は「自民党はひどいが、野党は恐ろしい」の裏返しであることを施政者は忘れてはならない。

 変革はサイレントマジョリティーの生きがいになり、そしてそれは新たな仕事創造、職業創造にもつながるかもしれない。

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2015年3月に設立されたNPO法人職業創造センター(http://syokusouzou.org/)です。連絡先は syokusouzou@gmail.com です。

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