職業と何々

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職業と「弱者と言わない弱者と言われない弱者」 雇用太郎

 アメリカの大統領予備選挙ではトランプ、サンダース旋風が吹きまくった。泡沫候補と言われた彼らがなぜこれだけの票を集めているのだろうか。

 どうもこれは 「自分のことを弱者と言わない、人からも弱者と言われない弱者」 の存在が非常に大きいように思える。彼らは。常に不安を抱え、不公正や不公平に不満を抱き、でも我慢をしてきた弱者である。そして、そういう状況にもかかわらず、政策的にはあたかも強者のごとく扱われたきた彼ら。その不満がトランプやサンダースに希望を見い出し、熱烈に応援している。今アメリカで大きな変革が起きていることは間違いない。

 日本でも 「弱者と言わない弱者と言われない弱者」 は大勢いる。日本の場合、それらは主として無党派層の中にいる。しかし、自民党から共産党まで、経団連から労働組合まで、政治家からジャーナリストまで、現在ある日本の権力が 「弱者と言わない弱者と言われない弱者」 の味方をすることはない。誰一人としていないし、心をもちろん捉えてもいない。

 参議院議員選挙が近いが、こうした層の心に響く訴えをする候補者は皆無だろう。もしかして本記事を見て言う人いるかもしれないが、言ったとしてもそれが本心かどうかは非常に疑わしい(笑)。

 私は以前「教師の亡霊」という本を書いたことがある。その中で権力者は 「まったく組織もないくせに」 とぞっとするような笑い方をし、「組織を使える親がいる人が有利なのはしょうがないこと。文部省、教育委員会、校長会、労働組合、政党、宗教団体、そういう意味ではみんなぐる」 と言い放つ。

 本の紹介文の中では

 今、入試や採用試験がさらに「面接重視」へと舵が切られようとしています。しかし、わずかな時間の面接で「人物」がわかるはずはありません。インチキな競争で上に立ったものによる「組織が第一」というある種の全体主義が、社会全体でますます加速していくことでしょう。そして、そのとばっちりを受けるのは、無党派層であり、無宗教層の個人です。

 と書いた。

 さて、アメリカの流れが遅れて日本に波及することはしばしばある。このような日本でも変革は起きるだろうか。折しも新潮45の6月号の「亡国の教育改革」特集に 芦田宏直氏 「人物重視は社会階層を固定化させる」 という記事が掲載された(もっとも芦田氏や新潮45編集長と私では 「利益を受ける層と、とばっちりを受ける層」 の考えに違いはあるようだが)。

 もし変革が起きれば、人々の職業はどのように変わっていくのだろうか。希望はある。




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2015年3月に設立されたNPO法人職業創造センター(http://syokusouzou.org/)です。連絡先は syokusouzou@gmail.com です。

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