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職業とイギリスEU離脱-結果は移民問題が原因ではない 雇用太郎

 イギリスがEU離脱することが決まってから1週間が経過した。世界のメディアは移民問題が主な原因だと言っている。しかし果たしてそうだろうか。

 私は世界のプレイヤーが集うテニス大会の練習を見に行ったりするが、本当に 「地球体験」 といった感じで 視野が広がる ような感覚になり、自然と笑顔になる。まわりを見回してもそんな感じだ。

 折しもロンドンではテニス大会の最高峰「ウィンブルドン選手権」が開催されている。その会場の雰囲気をテレビやネットで見ても、観客の半数(ロンドンなので半数以下ではあるだろうが)が 移民問題でEU離脱に票を投じているとはとても思えない 。最近は東ヨーロッパの移民が問題になっていると言うが、東ヨーロッパはあり得ないほどの美男美女が揃っていたりするところだし、性格も普通は穏やかだ。「テニスの話ではない、全然違う」と言われると思うが、テレビで凄い量が放映されるテニス大会の影響力は決して小さくないし、イギリスは決して移民差別をする人が多いような国柄ではない。

 私は 「移民問題で離脱票を投じた人が多い」というのは間違っている と思う。今回離脱票が多かったのは、正義の味方のふりをして特権を謳歌する EU官僚に対する反発が最大の原因 であろうと推測している。EUの行政は、EUの官僚組織である欧州委員会が担っているが、その特権階級ぶりはしばしば報道されてきた。EU官僚養成大学で選挙によらない事実上の世襲体制をもくろんでいる、という噂すらある。

「投票率上がれば残留」と日本のメディアは言っていたが、結果は逆だった。「EU官僚気にくわない」という感情を票にした人が多かったのではないだろうか。

 日本でも野党、テレビ、新聞、労働組合などが散々安倍政権を批判するが、特権を謳歌する彼らが言えば言うほど、それは政権を利している現状がある。自民党に投票する人だって、自民党が「ワル」なのはわかっている、でも 正義の味方のふりをする 「ワル」 よりはましという心理 の人は結構多いのではないだろうか。自民党にしょうがなく投票している人は多いのではないか、と思っている。それと同じ感情がイギリスで起こったのではないだろうか。移民に仕事を奪われるから離脱票を投じた、なんて人はたぶんほとんどいないはずだ。

 EUの崇高な理念は、特権を享受しない人々が牽引すべきだった。インドを牽引したガンジーのようになれとまでは言わないが、せめて普通にするべきだった。

 世界大会のテニスの会場のような雰囲気がそこかしこで見られることは誰しも喜ぶ。世界の人々がそこらじゅうにいて、笑顔で仲良く交流することに反対する人は、いたとしても極めて少数のはずだ。

 EUの官僚組織が変わり、イギリスで再度の国民投票が行われてEU残留を決めるのが最も望ましい結末だが、そうなる可能性が現段階では厳しく、それは悲しい。



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2015年3月に設立されたNPO法人職業創造センター(http://syokusouzou.org/)です。連絡先は syokusouzou@gmail.com です。

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